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CHUがその日思ったこと等を、徒然と書きます


by chu_saito
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朗読って

よくわかんなかったなぁ。今日の授業。
いや、朗読だったんですけどね。
朗読好きの方いらしたら申し訳ない。今からちょっとイラつくこと書くかも。
これはあくまで俺の個人的な考えですから。
甘ちゃんでツッコミを入れられるところは沢山あると思うけど。


…まあ、色々な形が許される朗読なら良いんですよ。
つまりさ、朗読って1番自由なんじゃないかと思うのよ。

例えば舞台での芝居。
これは一人舞台じゃない限り、他者がいる。
それで他者とのやり取りがあるから、感情が生まれる。
会話にならなきゃあかんわけだから、言い方の自由はあれども、制約はある。
耳で聞くだけじゃなくて、目を使う…視覚も使うしね。
太ってる人が飲まず食わずで1カ月ご飯食べてないとか言えないよね。

アニメと吹き替えもそうかなと。
やっぱり大体他者がいる。で、感情の動きが生まれる。
だから、自由にとはいかない。
口に合わせること考えると、もうちょい制約は多いかな。

ナレーションだと、まあ自由度は広がるかなと。
でも絵とか音楽があるから、それに会わないやり方は出来ないけどね。
暗い曲なのに明るく喋るとか出来ないしね(狙いじゃない限りは)。
ただ、相手に伝えたい情報をしっかり伝えるわけだよね。

んで、朗読。
登場人物やキャラがいる。
何処でかや、何時のかっていう設定も普通はある。
5W1Hは当然あるわけですよ。
ただ前にあげたものと幾つか違うのが、その設定が受け手によって変わること。
例えば国だって設定が無ければ変えられる。
登場キャラの年齢も、喋り方も。
それらを自分が今まで見たり聞いたりした経験。
想像、観察で考えるのではないかと思う。
指定が無ければ、それは思い切り自由なんではないかな?

けど、今まで朗読を習ってきて思うこと。

それは、画一化だ。

勿論、こう読んだ方が良いというテクニックがあるのは当然だ。
語尾や助詞の上げ下げ、たてる場所。
それらはナレーションにも共通する。
自分が感じるのは、要は、読み方の問題なんだ。

楽しく読もうとする場合、その楽しさは何処から生まれるのか?
芝居等は、自分の行動や考え。もしくは相手からのリアクション。
これはわかる。生きてて皆そうしてる。

では朗読は?

自分が読んで、そう感じたから、そういう言い方が生まれる。
…これは極限の自分勝手ではないだろうか。
それは、その人の心の琴線に触れたか否か、に過ぎないんだから。
例えば、織田信長を好きか嫌いか別れるのと同じではないのだろうか。
何かを見て、何かを感じる。差違はある。

何が言いたいかと言うと。
聞いている人からの反応なんて、余程のことがない限り千差万別。
勝手に聞いている側がこう思っていると信じて語ることが、果たして正しいのか?
それがわからないのだ。
語る側は、ただ自分が捉えたインスピレーションを語る。
そこに、他者の考えは入り込まない。
だから、合っているという確信は絶対には持てないのではないだろうか。
ただ、それを聞き手に訪ねても返答はない。
何故なら、彼等はお客様だからだ。
舞台のように、話相手ではない。
表情は見れても、しかしそれで話し方を変えるわけにはいかないだろう。
自分の考えを話始めてから変えることになるのだし。
勿論、こう読んで欲しい、というのに応えることが出来れば良いだろう。
ただ、自分が思ったことを、自分だけが語って果たしてそれで良いのだろうか。
途中、誰かが違和感を感じても、それは置いてきぼりになる。
途中で口を挟むことが許されないのが朗読なのだから。

こうして考えると、朗読は極限のエゴな気がする。

ただそれを否定はしない。
何度も言うように、それは人それぞれ異なるから。

ただ基本的にダメ出しは、こう読むべき、このキャラはこう、という指定。
それは、誰かが思った設定で、ただ上手くなぞること以外にならないのでは?

逆を言えば、そう思っていなくとも、テクニックで全て誤魔化せてしまう。
いや、難しいとは思うけど。

全てが夢幻な存在のものなんだから。
イメージの話なのだし。

だから、疑問を感じている。

まあ、精進はするけど…

これをやると、テクニック…もとい人の言い方の真似にしかならない気がする。
今の俺が、全くしたくないことなんだ…

うん、テクニックだけ取り入れよう。納得出来ないし。

長々読んでくれた方いたならば、お疲れ様でした。
by chu_saito | 2008-10-02 22:31 | 日記